私たちは、昭和62年(1987)に、小平市在住の声楽家:須藤美衣子さんにより設立された
「フィガロの会」を母胎として活動を開始したアマチュアが主体の団体で、
小平市文化協会のメンバーとして正式に登録された公的団体です。
小平市文化協会主催の文化祭で年末に「ルネこだいらの」ホールで
オペラ公演をすることを第一の目的としていますが、
その練習過程を通じて会員には社会教育の場を提供し、
また公演では参観者に対して音楽文化・舞台芸術の普及を目指しています。
私たちのようなアマチュアが、プロのオペラ歌手と共に舞台に立つのは大いに勉強になりますが、
接触する時間に限りがありますし、ともするとソリストのバックコーラスに甘んじてしまいがちです。
私たち会員は、指導者のオペラ歌手:佐々木弐奈さん、俳優:井上肇さん、
そして毎週の練習時に伴奏・指導していただくピアニスト以外は、
出演する主役から端役まで、そして舞台担当者・衣装係等の裏方まで全てアマチュアです。
入会するのにオーディションはしません。誰でも参加可能です。
公演は入場料を無料としているのも特徴です。
メンバーには、音大声楽科出身の方から、当会に入会する前の音楽歴が全くない方まで、
幅広い層が集まっています。
年齢も、20代から70代までと多様です。 (小学生も参加することがあります。)
実力に開きがあるので、練習も容易ではありませんが、
それぞれのレベルに応じたご指導を受け、毎年少しでも技量向上するよう研鑽を積んでいます。
オペラは総合芸術と言われるように、
歌唱・演技・舞台装置・照明・衣装など様々な要素で構成されています。
これらについても会員は、市民活動の一環として少しずつ経験をつみ、
総合的な舞台芸術を身近なものとすることを目指しています。
その他にも公演プログラムの製作、会の広報や財務・運営など、
すべて会員が各自の得意分野を担当して、自主的にすすめています。
当会発足以来、「フィガロの結婚」を5回、「魔笛」を4回、「コシュファン・トゥッテ」を3回など
モーツァルトの歌劇を中心に上演していますが、
その時々に在籍しているメンバーの技量に合わせ、
「ヘンゼルとグレーテル」とかオリジナル作品「月の刀」などの児童向け作品など、
内容に工夫を凝らした作品の上演を心がけています。
邦人作曲家の民話に基づくオペラ、オペレッタ、ミュージカルにも挑戦し、
新しい世界が開けました。
会の名称として「小平」を冠していますが、「・」の位置に注意してください。
「小平市民のオペラ協会」ではなく、「小平にある市民オペラの会」という意味を表しています。
小平市内の公民館等の公共施設を中心に、 毎週日曜日の午後に練習しているからです。
小平市以外に在住の方でも通ってくることができるすべての人に入会資格があります。
(結果として三多摩地区の方が多くなってはいますが。)
平成11年度から、オペラの指導(及びヴォイス・トレーニング)を佐々木弐奈先生にお願いしています。
先生は国立音大出身で、二期会会員のオペラ歌手です。 美しい声に加え、美貌と抜群のスタイル。憧れです。
また、平成16年度から、演技指導・演出を俳優の井上肇先生にお願いしています。
演劇に対する豊富なアイディアをお持ちで、学ぶべき凛々しさがあります。
お二人の現役の舞台人から伝わってくる、舞台感覚に触れることができ、 当会には勿体ないほどです。
私たちが両先生の指導を受けたことがあるということが将来誇りとなる日が必ず来ることと思われます。